嫌なにおいを消す方法

においの正体

臭い

人間が感じることのできる「におい」の物質は、20万〜40万種類もあるとされています。
人間の五感のうち、嗅覚と味覚だけは機械による数値化が難しく、人によっても感じ方が違います。
においの解決法には、まずはにおいの正体を知ることが大切。
正しい知識が身に付いていれば、確実な解決法を見つけたり、予防することが可能です。

完全無臭の場所は無い

部屋の中はもちろん、自然界には必ずにおいがあります。
自然の中に完全無臭の場所や空間はありません。
においを発生する分子が鼻から入り、嗅神経を通って大脳に届くというプロセスで人間はにおいを感知しています。

嫌なにおい

人間には、物が腐っているにおいと焦げ臭いにおいには、一番敏感に感じるという本能があります。
生命の危険に関わるこれらのにおいは、低濃度でもしっかりと感知する能力を持っているのです。
そのため、嫌な臭いはごくわずかであっても気になります。

家の中で嫌なにおいが気になる場合は、どこかが汚れていたり、キズや傷みのある証拠です。
嫌なにおいに気付いたら早めに対処しておきましょう。
放置しておけば、元に戻すために手間がかかってしまいます。

嫌なにおいへの慣れ

人の家に入った瞬間、その家独特のにおいを感じることがあります。
最初は嫌だと感じていたにおいでも、そのうちに気にならなくなります。
これは、その場所に慣れて安心することで、脳が嫌なにおいへの反応をカットしてしまうために起こる現象。
自分の家のにおいに気付かないのは、このような脳の働きがあるためです。
この現象はその場所から出た瞬間にリセットされるので、一度外に出かけて人の家に入るつもりで帰ると、意識的に自分の家のにおいを確認することができます。

嫌なにおいを消す方法

嫌なにおいを消す方法には、以下の3種類があります。

におい分子の吸着
炭や活性炭フィルター付きの空気清浄機などでにおいの分子を吸着する。

中和
酸性の嫌な臭いをアルカリ性の重曹や酢などで中和させる。

マスキング
芳香剤やスプレーなどで強いにおいを被せる。

部屋の嫌な臭いを消すためには、掃除をきれいに行ってにおいの原因を取り除くことが一番。
換気も十分に行って、におい分子を外に出すことも大切です。
それでも消えない場合は、芳香剤を使うようにしましょう。