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高血圧を下げる運動療法
高血圧を誘発する原因には、ストレスや肥満があります。
それを無理なく解消させる方法は、軽い運動です。
しかし、高血圧の方に向いている運動もあれば、向かない運動もあります。
慢性的に血圧か高い方は動脈硬化の進行も考えられるため、医師に相談の上、運動メニューを考えてもらうのも一つの選択肢と言えます。
ここでは、なぜ運動が高血圧の改善に役立つのかを３つの要点を説明します。
■運動で筋肉に刺激を与える
日ごろ使わない筋肉は運動により刺激を与えると、代謝が促進され体内の酸素消費量が増えていきます。
それに伴い、血液循環が活発になり、血液を余分に分配するため血管が拡張されます。
その結果、血管の抵抗が少なくなって、血圧が下がっていきます。
■ストレス解消
血圧を上げる要因の一つにストレスがあります。
ストレスを解消させるために適度な運動が最適な理由は、運動をすることによって気分転換になるためです。
ストレスを溜めて緊張状態が続くと、脳からアドレナリンが分泌されて、交感神経が緊張し血圧が上昇していきます。
逆に、気分転換によりストレスを溜めない生活をしていると、副交感神経が刺激され血圧は低下していきます。
このように、ストレスを溜めないことが血圧を下げることにつながります。
■有酸素運動
全身を動かす軽い運動（ジョギング・ウォーキング・水泳など）は有酸素運動になります。
有酸素運動は脂肪の燃焼に効果があり、減量につながります。
その結果として血圧は低下して行きます。
また、運動をする事により、血管内で血管を弛緩させる一酸化窒素（NO）が自然発生します。
一酸化窒素が血管を弛緩させ、血圧をコントロールしていることが最近の研究でも明らかになっています。
■高血圧の方に向いている運動（ダイナミクスエクササイズ：動的運動）
散歩・はや歩き・水泳・ジョギングなどの全身に負荷をかけない運動
全身を動かすことで、なだらかに心拍数も上がり有酸素運動になります。
■高血圧の方に向いていない運動（スタティックエクササイズ：静的運動）
腕立て伏せ・けんすい・重量挙げ・腹筋運動などの負荷をかける（力を込める）運動。
急激に血圧が上げるため脳血管や心臓に負担をかけてしまうため、高血圧の方には危険です。
このように軽い運動は、ストレスの発散、肥満の解消は高血圧以外の糖尿病や高脂血症など、他の生活習慣病の改善にもつながります。
無理のない範囲内で続けることが大事です。
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